ダブルス ステップ・アップ塾(出版:2007/3 著:長塚京子)

長塚京子のダブルスステップ・アップ塾

元FEDCUP 日本代表(プロテニス) 長塚京子さん監修のダブルス 虎の巻。

2018年。私の中でテニス熱が高まってます。
高校時の軟式テニス部を、マッハで幽霊部員として過ごしてから早20年。
今また、エンジョイテニスのビッグウェーブが押し寄せています。

「現在、テニススクール中級の私に必要なダブルス戦術を与えたまえ!」

ということで本書を読みました。
図解とダブルス陣形写真が豊富で、どのような状況かが分かりやすい良書でした。

とにかく事例豊富に説明されていますので、今の自身のテニスレベルで応用できそうなものが、きっとみつかります。

プレイ中に迷った時のお守りとして、とても役に立ちそうです。

【前衛時 ポイント】
■攻め
・味方後衛が相手コートへ返球したボールポジションで、相手プレイヤーの返球余裕度(高安定⇔ミスしそう)を判断。
└ 甘い球がくるか、それとも相手が思い通りの球をとばすか。前衛は常にポーチ(攻撃)に備える。
→自分の今の技術はどこまで(速度および飛球ライン)対応可か把握しておくことが肝要。
・味方サーブが適速でセンターに決まったら、9割方そのままクロスリターン。センターへ一歩詰めるとポーチチャンス。
└ 実業団プレイヤーからこっそりご教授。即効性あり普通の中級車プレーヤーにはめちゃ効き。
→上級者はそれを見越してストレートへの返球技術を持つらしいが、中級プレイヤーまではパワフルな戦術。

■守り
・相手にストレートロブを上げられた際は、ポジションをサービスライン辺りまで下げる。
└ 相手前衛のポーチに備えて、守備姿勢。

【後衛時 ポイント】
・基本は深めの球を打つ。
└ 相手の返球動作の余裕を少なくし、苦しい体勢からの返球をペア前衛に決めてもらうのが理想。
・こちらが差し込まれた際のストレートロブは避ける。
└ 体制不備から距離が出ず、相手前衛へのプレゼントボールになりがち。クロスで深くが無難。
・順クロスサイド(デュースサイド)のストレートロブは有効
└ 相手後衛が移動してのバックハンド返球になるため、ペア前衛が決められるスウィートリターンが望める。
・アドサイド(バックサイド)のセンターロブはやや速めのスピンロブが有効
└ 相手前衛からバック側スマッシュとなり、返球技術が要る。相手ペアが迷う時間も発生。
・スピン量とスピードの差を意識的につけると効果大
└ スピン〔ナチュラル⇔ハード〕とスピード〔ニュートラル⇔スピード〕の4象限を意識的に織り交ぜると効果的。
・ボールの長さを意識的に変えるのも効果大
└ ネットそば短め ⇔ ニュートラル ⇔ 長くて深め 意識的に混ぜると相手の一歩目が抑えられるため効果大。

【相手後衛が詰めてきてダブル前衛で攻めてきた時】
・技術劣る側プレイヤーのバック側へ早い球。または前衛裏への深いロブ。
└ 積極策にでた相手に精神的ダメージを与えよ。意地悪だが相手ペアの自信を削ぐように。

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