映画「ボヘミアン・ラプソディ」(公開:2018/10)

あなたが洋楽を聴くようになったのはいつからですか?

私は中一の英語の授業です。
教卓の上に置かれたCDラジカセから流れる、
カーペンターズの
「Yesterday Once More」。
英語詞が印刷されたわら半紙を、
とりあえず目で追った坊主頭の春。

中二で、
アメリカ人の英語教師の助手が加わり、
今度はビリー・ジョエルの
「Honesty」を毎回再生。
反応鈍めの異国の青少年達を前に、
唯一の癒しの時間だったのか、洗脳せんが如くのリピート。
けれど、心が動くようなことは特になく。

そんななか、
心を揺さぶる洋楽との出会いは
中三の夏に訪れます。

それは、都内の親戚宅に訪れた夏休み。
住宅街に佇む小さくて不思議なCD屋さん。

なぜか、
最新CDアルバムも半額で売っている、
怪しさエスカレーションなお店でした。

当時中三の私は、
「なにこの値段は!!これが東京か!?」と
興奮してしまい、ジャケットだけ見て、
全然知らない洋楽のCDを
記念に一枚購入してしまいます。

とくに期待していなかったのに、
自室で聴いたその洋楽は心地よく、
ひいては、受験勉強中のBGMとなり、
大人の今でも聞き続ける大好きな音楽となりました。

それが、本映画の主役、
英国バンドの『クィーン』です。

本作は、
ノンフィクションと虚構が、
ほどよく交ざったバランス感が絶妙のストーリーでした。

音楽への夢を諦められず、
バスを待つ帰り道で詩をしたため、
空港で働くフレディが、
バンドメンバーと接触し、
何かが始まりそう!と胸を躍らせる最初の出会い。

それから、
水を得た魚のように、
輝き始めるステージング。

「長い曲は流行りと逆行だ!」と
レコード会社も良い顔をしなかった、
『ボヘミアン・ラプソディ』を、
工夫に工夫を重ね、
なんとかリリースまでこぎ着けた4人。

人気バンドとして、
注目を浴びれば浴びるほど、
ステージ上の力強いヒーロー像と
性的マイノリティーで繊細な自分との
乖離に疲弊し、節操のない夜遊びで
心を満たそうとするフレディ。

夜の取り巻きにそそのかされ、
「ソロの方が自由になれる」と
耳打ちされたフレディがソロではパッとせず
結局、バンドへ戻ろうとするも
素直に頭を下げられず流れる気まずい時間。

揺らいだ信頼関係を、
再び強く結んだのは、フレディからのある告白でした。

ステージングやLIVEはCGで見事に再現、
当時を知らない人が見ても興奮する出来栄えです。

映画鑑賞後、
明るくなった館内を見渡すと、
年齢層高めの女性客(60~)の多さに驚きました。

お姉さま層のファンがここまで多かったとは!
本作から得た最大の衝撃です。
ハッ!!.∑(゚ロ゚〃)

伝説的な人気を誇る
唯一無二のヴォーカリスト、
フレディ・マーキュリーの特徴的な動きを
見事に演じきった「ラミ・マレック」が、
「アカデミー主演男優賞」を受賞しています。

聞き馴染みの名曲がたくさんで、
多くの方が楽しめる娯楽作品。

次のお休みは、映画館か、
ヘッドフォンの高質な音響で、
映画鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

あなたもへ映画館へ行ってみいひん?
観てみいひん!?

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