本書の特徴
デザインを専門的に学んだことはないけれど、日々の生活をすこし豊かにするような「デザインセンス」を磨きたい。センスを磨く方法を知りたくて読んだら、著者の精神的な主観が多めの本でした。
「人は最も多くを失ったとき、最も多くを得るといいます」
デザインを語る本なのに、出だしから精神論風ですが、著者の今までの仕事での事例等も色々と散りばめて語ってくれます。
■目次
- センスとは何か
- なりたい自分をデザインする技術
- プレゼンはデザインで勝負
- デザインでブランドが育つ
- デザインがわかると未来が見える
1.センスとは何か
著者が「めっちゃ大事!」と、推すSNSアイコン写真
『デザインセンスはSNSアイコンに宿る』の項目。
犬や猫などの適当な画像はやめたほうがよいと熱弁。
けれど、著者本人のSNSアイコンは、普通のOLさんのよくある感じの構図。特にTwitterのアイコン写真は、旅先でテンションあがるクルーザー写真。それはいいいのですが、背景の海面が少し斜めってます。デザイン専業家さんなら、水平に補正してもよさそうな気もします。
■著者 Twitter写真
■著者 Facebook写真
著者のSNSアイコンのどこらへんに、デザイン専門家としての意図が込められているのか、掴みづらい写真です(笑)。
2.なりたい自分をデザインする技術
アングル(視点)がもたらす効果
p.67からの、「アングル(視点)」のもたらす効果についての章が非常にためになりました。
上からの視点は「ハイアングル」
被写体より上から撮影される構図。
特に斜め上からの視点は、全体把握に適し、企業の製品紹介などで好まれる。
下から見上げる視点は「ローアングル」
被写体より下から撮影される構図。
見上げる形となるので、迫力が増し存在感を演出したいブランドなどで好まれる。
「真正面アングル」
対等な力関係を表し、ファストファッションの広告などで多用される。
その他、「三分割法」や「黄金比」などの解説と、高級感をだすかまたは庶民的親近感を演出するかの「クラス感」についての説明もあります。
3.プレゼンはデザインで勝負
プレゼンを成功させる二つのスキル
「ショーマンシップ」と「シナリオライティング」的要素が大事と、章の冒頭で説明してくれます。
トーン&マナーを合わせることや、使用する文字の形(フォント)でも与える印象が変わると。
4.デザインでブランドが育つ
理念、アイデンティティのデザイン
スタバやグリコの例を出して、自社のアイデンティティを粒建てるための、著者のフレームワークを紹介してくれます。
5.デザインがわかると未来が見える
モチベーションを高めるデザインの力
震災後のアメリカ軍による救援活動の名前「オペレーション・トモダチ」などを例に、明るい気持ちになるような名づけを行うことの効果について紹介してくださいます。
さあ、貴方も、
読んでみいへん? 読んでみたん!?